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特集 JSES技術認定取得をめざせ! 臓器別:膵臓
技術審査委員からのアドバイス
著者: 高折恭一12 長井和之1 増井俊彦1 海道利実1 田浦康二朗1 秦浩一郎1 瀬尾智1 加茂直子1 八木真太郎1 石井隆道1 伊藤孝司1 福光剣1 穴澤貴行1 小木曽聡1 上本伸二1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科 外科学講座 肝胆膵・移植外科分野 2日本内視鏡外科学会 技術審査委員会 膵臓班
ページ範囲:P.618 - P.624
文献購入ページに移動◆提出ビデオの術式は腹腔鏡下尾側膵切除術で,脾合併切除または脾温存のどちらでもよいが,随伴性膵炎や浸潤を伴う高難度の症例は審査では不利になる可能性がある.
◆膵体尾部の後腹膜からの授動では膵背側の疎性結合織(無血管野)内を出血なく正しい層で剝離していることが求められる.Toldtの癒合筋膜に関する解剖を十分に理解して,剝離操作を行うことが望ましい.
◆自動縫合器による膵切離操作では,ゆっくりかつ慎重に自動縫合器を操作し,ステープルライン以外での膵実質の破断を避けることが重要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年5月末まで)。
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