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1200字通信・131
免疫療法の誤解—ノーベル賞受賞の陰で
著者: 板野聡1
所属機関: 1寺田病院外科
ページ範囲:P.749 - P.749
文献購入ページに移動 2018年のノーベル医学生理学賞を,京都大学の本庶佑先生が受賞されました.その受賞理由は,免疫療法のひとつであるオプジーボなどの「免疫チェックポイント阻害剤」の開発に結び付く研究であり,新たながん治療への道を拓いたというものでした.
昨年10月の受賞報道に接し,日本人の一人として誇らしく感じたことは確かですが,医療の最前線にいる医者の一人としては,即座に不安が湧いてきたことでした.何故なら,「免疫療法」の名の下に,患者さんの不安な気持ちに付け込み,法外な治療代の請求をしている施設が見受けられているからです.
昨年10月の受賞報道に接し,日本人の一人として誇らしく感じたことは確かですが,医療の最前線にいる医者の一人としては,即座に不安が湧いてきたことでした.何故なら,「免疫療法」の名の下に,患者さんの不安な気持ちに付け込み,法外な治療代の請求をしている施設が見受けられているからです.
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