文献詳細
特集 これだけは押さえたい!—大腸癌取扱い規約・治療ガイドライン—改訂のポイント
大腸癌取扱い規約第9版
虫垂癌—虫垂癌の特殊性と,規約第8版と規約第9版(TNM分類第8版)の相違
著者: 瀧井康公1 丸山聡1 野上仁1
所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科
ページ範囲:P.930 - P.933
文献概要
◆虫垂癌は早期診断が困難で,腹膜播種,粘液産生腫瘍の頻度が高く,Stage Ⅳでの発見が多い特徴がある.
◆虫垂癌は一般的大腸癌とは臨床的にも病理学的にも異なった性格をしており,異なった進行度の評価が必要であるが,現在日本のデータが整っていないため,規約第9版ではTNM分類第8版を使用することとなった.
◆虫垂癌の臨床病理学的特徴をふまえ,Nカテゴリー,Mカテゴリーでの分類が異なっており,Stageにおいても,組織学的分化度によって分けられるなどの相違が認めらる.
参考文献
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