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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻10号

2020年10月発行

文献概要

特集 ガイドラインには書いていない—胃癌治療のCQ

—食道胃接合部癌—接合部癌の郭清範囲はどうなるのか?

著者: 平松良浩12 菊池寛利1 竹内裕也1

所属機関: 1浜松医科大学外科学第二講座 2浜松医科大学周術期等生活機能支援学講座

ページ範囲:P.1166 - P.1170

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【ポイント】
◆食道胃接合部癌に対するリンパ節郭清範囲は施設や術者によって定まっていない.
◆国内多施設後ろ向き研究により,腫瘍径4 cmまでの接合部癌に対するリンパ節郭清アルゴリズムがガイドラインで示されている.
◆国内初の多施設前向き研究が施行され,食道胃接合部癌に対する至適なリンパ節郭清範囲についてのエビデンスが示された.

参考文献

1)Yamashita H, Seto Y, Sano T, et al:Results of a nation-wide retrospective study of lymphadenectomy for esophagogastric junction carcinoma. Gastric Cancer 20:69-83, 2017
2)竹内裕也,菊池寛利,平松良浩,他:食道胃接合部癌に対するリンパ節郭清範囲.臨外73:536-539,2018
3)瀬戸泰之,山下裕玄:食道胃接合部癌の診断と治療.日消誌112:1769-1775,2015
4)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン 第5版.金原出版,2018
5)日本食道学会(編):食道癌診療ガイドライン 第4版.金原出版,2017
6)黒川幸典,瀧口修司,森 正樹,他:食道胃接合部癌の外科治療.日消誌112:1785-1790, 2015
7)Kurokawa Y, Takeuchi H, Doki Y, et al:Mapping of lymph node metastasis from esophagogastric junction tumors:A prospective nationwide multicenter study. Ann Surg, 2019〔Online ahead of print〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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