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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 食道

頸部食道-胃管吻合—手縫い

著者: 愛甲丞1 八木浩一1 瀬戸泰之1

所属機関: 1東京大学大学院消化管外科学

ページ範囲:P.102 - P.104

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 本稿では,食道癌手術における頸部での食道-胃管の手縫い吻合の手技について概説する.食道-胃管吻合は,近年器械吻合が行われることも多いが,残食道や胃管の長さが短くデバイス使用が困難な場合もある.一方で,手縫い吻合は高位であっても吻合可能であり,必須の基本手技として習得しておかねばならない.また,コストが安い,サーキュラーステープラーと比較すると狭窄をきたしにくいというメリットもある.手縫い吻合の方法としては層々2層1)やGambee法2)が報告されている.当科では,食道癌手術時の頸部での食道-胃管吻合は手縫い縫合(Gambee変法)を第一選択としており3),その手順,ポイントについて図解する.

参考文献

1)梶山美明,他:【エキスパートの消化管吻合を学ぶ】食道外科における消化管吻合のコツ 手縫い(解説/特集).臨外70:1204-1209,2015
2)日月裕司:【消化管吻合法の全て】手縫い吻合(Gambee縫合).手術58:305-310,2004
3)八木浩一,他:【「縫合不全!!」を防ぐ】食道 頸部食道胃管吻合 手縫い吻合.臨外75:162-164,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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