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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 食道

頸部食道-胃管吻合—サーキュラーステープラー

著者: 柴尾和徳1 井上譲1 沢津橋祐典1 田上貴之1 佐藤永洋1 平田敬治1

所属機関: 1産業医科大学第1外科

ページ範囲:P.105 - P.110

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 食道癌における胃管を用いた再建術は,日本食道学会による全国調査1)によると食道亜全摘術症例の85%に施行されており,胃切除術後もしくは同時性胃癌の併存により胃を再建臓器として用いることができない場合を除いては,標準的な再建法である.使用する胃管は全胃,亜全胃,細径胃管と各施設で異なり,再建経路の選択も後縦隔経路,胸壁前経路,胸骨後経路と様々であるが,われわれは最も長い胃管長を確保可能な細径胃管を作製し,生理的な後縦隔経路を用いて再建している.本稿では,サーキュラーステープラーを用いた頸部食道-胃管吻合の手順と注意すべきポイント,守るべき項目について記載し,守らない際の不具合についても解説する2〜4)
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。

参考文献

1)Tachimori, et al:Comprehensive registry of esophageal cancer in Japan, 2012. Esophagus 16:221-245, 2019
2)奥芝俊一,他:胸部食道切除後の器械吻合.手術63:1259-1266,2009
3)田中成岳,他:頸部における食道胃管吻合-縫合不全を最小限とする工夫-.手術65:1101-1105,2011
4)村上雅彦,他:食道切除後再建/1.胃管再建b.サーキュラーステープラー.手術70:219-224,2016
5)日暮愛一郎,他:【Reduced port surgeryの最新手技】食道癌手術の胃管作成におけるReduced port surgery.手術69:1637-1641,2015
6)河野辰幸,他:食道癌切除後再建術.手術60:739-746,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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