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増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 食道
胸腔内食道-胃管吻合—食道胃接合部癌に対するロボット支援胸腔鏡下手術
著者: 本山悟1 佐藤雄亮1 脇田晃行1 長岐雄志1 藤田啓1
所属機関: 1秋田大学医学部附属病院食道外科
ページ範囲:P.116 - P.120
文献購入ページに移動一方,最近の食道胃接合部癌罹患者の増加は著しい.食道胃接合部癌に対して,かつては左開胸開腹下に下部食道を切除しサーキュラーステープラーを用いて胸腔内食道-胃管吻合を行うことがあったが,左開胸操作を追加することの腫瘍学的な優位性を証明できなかったこと,および腹腔鏡手術の発展により下縦隔で経裂孔的に食道-胃管吻合が行われるようになったことから,その機会は著減している.しかし,下縦隔での腹腔鏡下食道-胃管吻合は技術的に困難であり,術後に必発する逆流性食道炎も問題となる.この状況を総合的に判断し,最近,食道胃接合部癌に対する胸腔鏡下胸腔内食道-胃管吻合を再建術式の候補とする症例が増えつつある.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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