icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて

4章 術式別の縫合・吻合法 胃

【胃全摘術/噴門側胃切除術】食道-空腸吻合—腹腔鏡下:overlap法

著者: 秋本瑛吾1 木下敬弘1

所属機関: 1国立がん研究センター東病院胃外科

ページ範囲:P.129 - P.132

文献概要

 腹腔鏡下胃全摘術で必要となる食道-空腸吻合は,腹腔鏡下手術が普及した現在も依然として難易度の高い手技とされている.術者基準が定められた多施設共同前向き試験JCOG1401において,食道-空腸吻合の縫合不全発生割合は2.4%と報告されたが1),よりreal-worldに近いNCDのデータを用いた解析では5.5%前後と報告されている2).食道-空腸吻合の縫合不全は,発生してしまうと,状況によっては致命的となる場合もあるため,より安全で確実な手技を確立する必要がある.本稿では,様々な経験をふまえて当科で定型化したoverlap法による腹腔鏡下食道-空腸吻合の手技について概説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。

参考文献

1)Katai H, et al:Single-arm confirmatory trial of laparoscopy-assisted total or proximal gastrectomy with nodal dissection for clinical stage Ⅰ gastric cancer:Japan Clinical Oncology Group study JCOG1401. Gastric Cancer 22:999-1008, 2019
2)Kodera Y, et al:Introducing laparoscopic total gastrectomy for gastric cancer in general practice:a retrospective cohort study based on a nationwade registry database in Japan. Gastric Cancer 22:202-213, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら