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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 胃

【幽門側胃切除術】Roux-en-Y法再建での残胃-空腸吻合—腹腔鏡下

著者: 久保僚1 倉山英豪1 中川正敏1 森田信司1 小嶋一幸1

所属機関: 1獨協医科大学第一外科

ページ範囲:P.163 - P.167

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 本邦における腹腔鏡下幽門側胃切除後の再建法としては,Billroth-Ⅰ再建(B-Ⅰ法)か,Roux-en-Y再建法(R-Y法)が主流である.B-Ⅰ法では,吻合が1か所で手技が比較的簡便であり,食物の通過経路が生理的である一方で,吻合部に緊張がかかり,それに伴う縫合不全のリスクがあること,十二指腸液逆流に伴う残胃炎・逆流性食道炎がしばしば問題となる.したがって,残胃が小さくなる場合や,食道裂孔ヘルニアを有する場合は,R-Y法が推奨される.
 当科では,幽門側胃切除後の再建法としてR-Y法を第一選択としている.本稿では,当科におけるR-Y法の手技と特徴などを概説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。

参考文献

1)小嶋一幸,他:腹腔鏡下幽門側胃切除後の順蠕動Roux-Y再建-エンドリニアステイプラーを用いた新しい簡便な腹腔内再建法.手術64:1145-1151,2010
2)関東腹腔鏡下胃切除研究会(編):腹腔鏡下胃切除-一目でわかる術野展開とテクニック,第2版.医学書院,2017,pp 2-29,118-125,146

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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