icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて

4章 術式別の縫合・吻合法 大腸

【結腸切除術】回腸-結腸吻合/結腸-結腸吻合—開腹:機能的端々吻合

著者: 瀧井康公1 丸山聡1 野上仁1

所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科

ページ範囲:P.193 - P.195

文献概要

 結腸切除後の再建としての消化管の吻合について,当科での実際の施行手順・注意点・考え方について述べる.
 右側の結腸切除で,口側の切除線が回腸となった場合の吻合は回腸-結腸吻合を行い,横行結腸から下行結腸・S状結腸までの切除の場合の吻合は結腸-結腸吻合となる.当科の再建方法(吻合方法)の基本は盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸の口側までの切除では機能的端々吻合(functional end to end anastomosis)による吻合を,下行結腸肛門側からS状結腸切除までは経肛門的に吻合器を挿入する端々吻合(single stapling technique),肛門側に近い場合は,端々吻合(double stapling technique)を採用している.

参考文献

1)瀧井康公,他:【手術記録の書き方】結腸・直腸・肛門の手術/大腸癌 開腹手術 横行結腸切除術.消化器外科42:614-618,2019
2)丸山聡,他:【わかりやすい消化器癌治療のコンセンサス】大腸癌の診断と治療 結腸癌の外科治療 開腹手術.消化器外科38:630-634,2015
3)野中隆:【イラストで学ぶ消化器外科再建法のすべて】大腸 大腸切除後再建 機会吻合 機能的端々吻合.外科78:1376-1381,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら