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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 肝臓

生体肝移植での肝静脈・門脈吻合

著者: 伊藤孝司1 秦浩一郎1 上本伸二1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院肝胆膵・移植外科

ページ範囲:P.237 - P.241

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 肝不全はウイルス,代謝性,アルコールなどさまざまな要因により肝機能の低下をきたし,黄疸,腹水,凝固能異常,肝性脳症などを呈する病態であるが,末期肝不全の治療としては肝移植が唯一の治療法である.肝移植には脳死肝移植と生体肝移植があるが,欧米と異なり日本では脳死肝移植は非常に少ない.そのため,日本では90%以上が生体肝移植である.
 肝移植成績向上のためには,手術のみならず術後管理がより重要であるが,手術関連による合併症を軽減することも肝要である.今回われわれは,生体肝移植手術における肝静脈吻合・門脈吻合に関して,当科で行っている吻合手技を紹介する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。

参考文献

1)Kitajima T, et al:Left lobe graft poses a potential risk of hepatic venous outflow obstruction in adult living donor liver transplantation. Liver Transplant 22:785-795, 2016
2)Mori A, et al:Standard hepatic vein reconstruction with patch plasty using the native portal vein in adult living donor liver transplantation. Liver Transplant 18:602-607, 2012
3)Sabra TA, et al:Portal vein reconstruction using vein grafts in pediatric living donor liver transplantation:Current status. Pediatr Transplant 21, 2017. doi:10.1111/petr. 12888. Epub 2017 Jan 22.
4)Mori A, et al:Portal vein reconstruction in adult living donor liver transplantation for patients with portal vein thrombosis in single center experience. J Hepatobiliary Pancreat Sci 22:467-474, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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