icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 胆道

胆管-空腸吻合—腹腔鏡下

著者: 森泰寿1 井手野昇1 池永直樹1 仲田興平1 岡部安博1 中村雅史1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科

ページ範囲:P.255 - P.259

文献購入ページに移動
 1980年代より始まった消化器外科領域の腹腔鏡下手術は,本邦でも胃癌や大腸癌を中心に広く普及してきており,手技の定型化や安全性の確保が固まりつつある1,2).胆膵領域においても,2016年に腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(LPD)や腹腔鏡下先天性胆道拡張症手術(LCBD)が保険収載され,切除のみならず再建を腹腔鏡下で安全確実に行うことが重要になってきた.腹腔鏡下胆管-空腸吻合術はLPD,LCBD,胆管狭窄に対するバイパス術などで行われる手技である.一方,腹腔鏡下胆道再建は解剖学的な観点から鉗子の自由度が制限されるため難易度は高い.このため視野展開や吻合法の標準化が望まれる.
 本稿では腹腔鏡下胆管-空腸吻合の手技のポイントについて解説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。

参考文献

1)Shiroshita H, et al:Endoscopic surgery in Japan:The 13th national survey(2014-2015)by the Japan Society for Endoscopic Surgery. Asian J Endosc Surg 12:7-18, 2019
2)Inomata M, et al:Current status of endoscopic surgery in Japan:The 14th National Survey of Endoscopic Surgery by the Japan Society for Endoscopic Surgery. Asian J Endosc Surg 13:7-18, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?