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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

文献概要

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて 4章 術式別の縫合・吻合法 膵臓

門脈の縫合・吻合

著者: 松山隆生1 薮下泰宏1 遠藤格1

所属機関: 1横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学

ページ範囲:P.275 - P.279

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使用する縫合糸とデバイス
 教室では門脈の縫合・吻合を2.0倍から2.5倍のルーペ下で6-0 PROLENE糸を用いて行っている.
 使用する器具を図1に示す.持針器は先端が薄く,針先の視認性が高いライダー型の持針器を用いている.門脈壁は薄く脆弱であるため,極力挫滅させず,確実に把持することを目的として血管鉗子,血管鑷子はいずれも把持面がドベイキー型であるものを用いている.門脈の切離には視野を妨げないよう,ポッツ・スミス型の血管剪刀を用いている.

参考文献

1)松山隆生,他:術前シミュレーションの最新の話題と医療応用.膵・胆道癌FRONTIE,5:28-33,2015
2)Sakaguchi T, et al:Analysis of anatomic variants of mesenteric veins by 3-dimensional portography using multidetector-row computed tomography. Am J Surg 200:15-22, 2010
3)Miyazaki M, et al:Vascular reconstruction using left renal vein graft in advanced hepatobiliary malignancy. Hepatogastroenterology 44:1619-1623, 1997
4)脇谷勇夫,他:Antithrombin-Ⅲ製剤投与と静脈瘤への硬化療法が有効であった門脈血栓症を合併した静脈瘤出血の2例.日消誌90:1437-1444,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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