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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻11号

2020年10月発行

増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて

4章 術式別の縫合・吻合法 膵臓

膵-胃吻合—Internal stentを留置する膵管-胃粘膜吻合術

著者: 上村健一郎1 近藤成1 住吉辰朗1 村上義昭2 高橋信也1

所属機関: 1広島大学大学院医系科学研究科外科学 2広島記念病院消化器センター

ページ範囲:P.304 - P.307

文献概要

縫合糸やデバイスの選択とその理由
膵切離に用いる器具
●超音波凝固切開装置(ultrasonically activated scalpel:USAD):HARMONIC HD 1000i Shears(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
 ハーモニックHD 1000iは先端形状により繊細な膵切離操作が可能である.膵組織の切離では器具による組織クランプ,縫合結紮などは行わず,膵実質組織を2〜3 mmずつ甘噛みしながら少しずつ把持し凝固切開している.この方法で横行膵動脈などの膵内血管および分枝膵管をシーリングしつつ,主膵管をシーリングしないで露出することが可能である(正常膵における細い主膵管でもその側面をこの方法で露出することが可能である).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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