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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻4号

2020年04月発行

文献概要

昨日の患者

先生を信頼していますから

著者: 中川国利1

所属機関: 1日本赤十字社東北ブロック血液センター

ページ範囲:P.441 - P.441

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 医師に成りたての頃に経験したことは,何年経過しても鮮やかに思い出されるものである.いまでも後悔の念に駆られる事例を紹介する.
 Gさんは40歳代後半の営業マンで,卒後4年目に受け持った胃癌患者であった.胃全摘はいまだ数例しか経験がなく,緊張しながら執刀した.なお当時は自動縫合器がなく,全てが手縫いであった.術後の消化管造影で吻合部から造影剤流出を認めたため,絶飲食にするとともに中心静脈栄養で管理した.しかしドレナージが不十分であり発熱が続くため,2週間後に再開腹してドレナージをやり直すことになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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