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昨日の患者
先生を信頼していますから
著者: 中川国利1
所属機関: 1日本赤十字社東北ブロック血液センター
ページ範囲:P.441 - P.441
文献購入ページに移動 医師に成りたての頃に経験したことは,何年経過しても鮮やかに思い出されるものである.いまでも後悔の念に駆られる事例を紹介する.
Gさんは40歳代後半の営業マンで,卒後4年目に受け持った胃癌患者であった.胃全摘はいまだ数例しか経験がなく,緊張しながら執刀した.なお当時は自動縫合器がなく,全てが手縫いであった.術後の消化管造影で吻合部から造影剤流出を認めたため,絶飲食にするとともに中心静脈栄養で管理した.しかしドレナージが不十分であり発熱が続くため,2週間後に再開腹してドレナージをやり直すことになった.
Gさんは40歳代後半の営業マンで,卒後4年目に受け持った胃癌患者であった.胃全摘はいまだ数例しか経験がなく,緊張しながら執刀した.なお当時は自動縫合器がなく,全てが手縫いであった.術後の消化管造影で吻合部から造影剤流出を認めたため,絶飲食にするとともに中心静脈栄養で管理した.しかしドレナージが不十分であり発熱が続くため,2週間後に再開腹してドレナージをやり直すことになった.
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