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臨床研究
センチネルリンパ節生検偽陰性に対する追加腋窩リンパ節郭清の必要性の検討
著者: 藤井雅和1 野島真治1 中嶋朔生1 金田好和1 須藤隆一郎1 田中慎介2
所属機関: 1山口県立総合医療センター外科 2山口県立総合医療センター病理診断科
ページ範囲:P.613 - P.616
文献購入ページに移動【目的】乳癌SLNB偽陰性の患者に対する追加のALNDの必要性について検討した.【対象と方法】SLNBを施行した503例のうち,偽陰性の13例を追加ALND群(D群)10例と非ALND群(N群)3例に分け,後ろ向き研究として統計学的に検討した.【結果】当施設でのSLNB偽陰性率は2.78%であった.D群とN群の間の患者背景に特定の傾向は認めず,摘出SLNの個数・術後経過観察期間に有意差は認めなかった.全症例に術後補助療法を施行し,2019年7月時点でD群に1例再発死亡を認めた.【結語】今後はSLNB偽陰性の場合,追加のALNDを行わず,術後補助療法を適切に行ったうえでの経過観察は可能であると考える.ただし術後補助療法を施行しない症例については今後の検討課題である.
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