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臨床報告
経皮内視鏡的胃壁固定術が有効であった胃軸捻転症の1例
著者: 森拓哉1 長谷川毅1 木下春人1 野田英児1 寺岡均1
所属機関: 1馬場記念病院外科
ページ範囲:P.623 - P.625
文献購入ページに移動症例は88歳,女性.脳梗塞にて入院中に,繰り返す嘔吐で消化器科へ紹介となり,胃軸捻転症の診断で内視鏡的整復が施行された.その後2か月で2回の再発があり,外科的治療目的に当科へ紹介された.高齢でADLも不良であったため低侵襲の手技が望ましいと判断し,内視鏡下に経皮的胃壁固定術を施行した.経過は問題なく,翌日より開食し,その後再発なく経過している.今回われわれは,繰り返す胃軸捻転症に対して内視鏡下に経皮的胃壁固定術を施行し,全身状態が不良な症例で低侵襲処置が有効であった1例を経験したので報告する.
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