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昨日の患者
亡き妻を懐かしむ
著者: 中川国利1
所属機関: 1日本赤十字社東北ブロック血液センター
ページ範囲:P.823 - P.823
文献購入ページに移動 長きにわたり苦楽を共にした奥さんを病で亡くし,外来を受診する度に奥さんに対する思いを語った患者さんを紹介する.
Hさんは70歳代後半で,病院の近くに住んでいることもあり,何かにつけては外科外来を受診する馴染みの患者さんであった.奥さんが食欲不振を主訴に来院し,精査の結果は膵臓癌であった.しかも既に肝臓に転移しており,一時的には軽快したが,発症から半年後に亡くなった.Hさんは甲斐甲斐しく世話を行い,「Hさんのような男性なら,結婚してもいいな」と,看護師さんからの評価がすこぶる高かった.
Hさんは70歳代後半で,病院の近くに住んでいることもあり,何かにつけては外科外来を受診する馴染みの患者さんであった.奥さんが食欲不振を主訴に来院し,精査の結果は膵臓癌であった.しかも既に肝臓に転移しており,一時的には軽快したが,発症から半年後に亡くなった.Hさんは甲斐甲斐しく世話を行い,「Hさんのような男性なら,結婚してもいいな」と,看護師さんからの評価がすこぶる高かった.
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