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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻7号

2020年07月発行

文献概要

坂の上のラパ肝・胆・膵・7

肝後区域切除術

著者: 大目祐介1 本田五郎1

所属機関: 1新東京病院 消化器外科

ページ範囲:P.871 - P.878

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Point
◆すべての後区域Glisson分枝は尾状葉の腹側を横断して後区域に向かうため,Caudate lobe-first approachによって下大静脈(IVC)の腹側面を露出しながら尾状葉を縦方向に切開することで,すべての後区域Glisson分枝(後区域Glisson茎)の背側面を露出することができる.
◆後区域Glisson茎を離断した後も,Caudate lobe-first approachによってIVCの腹側面を右肝静脈(RHV)根部に向かって露出する.露出したIVC腹側面は切離面最背側のランドマークとなる.
◆Caudate lobe-first approachによってRHV根部もしくは根部近傍でRHVを露出し,切離面中央のランドマークとして,その背側面を連続して露出する.
◆肝実質離断は,露出したIVC腹側面とRHV本幹,肝表のdemarcation lineをランドマークとして,尾側から頭側に向かって本を開くようなイメージで進める.

参考文献

1)Homma Y, Honda G, Kurata M, et al:Pure laparoscopic right posterior sectionectomy using the caudate lobe-first approach. Surg Endosc 33:3851-3857, 2019
2)Okuda Y, Honda G, Kurata M, et al:A safe and valid procedure for pure laparoscopic partial hepatectomy of the most posterosuperior area:the top of segment 7. J Am Coll Surg 220:e17-e21, 2015
3)Yamamoto M, Katagiri S, Ariizumi S, et al:Glissonean pedicle transection method for liver surgery(with video). J Hepatobiliary Pancreat Sci 19:3-8, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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