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文献詳細

雑誌文献

臨床外科75巻8号

2020年08月発行

書評

—ストラクチャークラブ・ジャパン(監修)有田武史,原 英彦,他(編)—SHDインターベンションコンプリートガイド フリーアクセス

著者: 新浪博士1

所属機関: 1東女医大・心臓血管外科

ページ範囲:P.1008 - P.1008

文献概要

 2013年に経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI),そして2018年に経皮的僧帽弁形成術(MitraClip®)が保険償還されるようになり,今や構造的心疾患に対するカテーテル治療“structural heart disease(SHD)インターベンション”は多くの患者さんに対する有効で画期的な治療法であることが認知された.特にTAVIに関しては,その良好な成績から外科的手術中等度リスク症例や二尖弁症例にも徐々に適応が拡大され,もはや日常診療の一部として取り込まれつつある.また,経カテーテル僧帽弁置換術・肺動脈弁置換術や三尖弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療なども海外ではすでに進んでおり,今後さらに発展していく分野と考えられる.
 この分野の治療法の最も大きな特徴は,治療がインターベンション医のみでは完結せず,心臓血管外科医,循環器内科医,麻酔科医,放射線科医,臨床工学士,看護師,放射線技師などのスペシャリストから成る,いわゆる「ハートチーム」の形成が大変重要であるということである.本書はSHDインターベンションの全てを網羅しているだけでなく,ハートチームのどの職種にも読みやすく,一読すれば治療の概要が理解できる構成になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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