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特集 変貌する肝移植—適応拡大・ドナー選択・治療戦略の最先端を知る 原疾患の治療と今後の展開
肝移植を見据えた急性肝不全治療
著者: 井上和明12 五味邦代2 碓井真吾1 海老沼浩利1
所属機関: 1国際医療福祉大学成田病院消化器内科 2昭和大学藤が丘病院消化器内科
ページ範囲:P.1074 - P.1078
文献購入ページに移動◆人工肝補助療法,原疾患治療,脳症の出現を予知し早期の治療介入は内科治療の三本柱である.
◆移植治療までの円滑な橋渡しに,人工肝補助療法により患者の覚醒,感染などの合併症を起こさない,移植判断の時期を1週間以内に見極め,ドナー,レシピエントへの十分なICを行うことは必須である.
◆標準的な血液浄化療法は大量の透析液と置換液を用いたon-line HDFである.
◆血漿交換は昏睡覚醒に無力であるが,血液型不適合移植の抗体除去には必須の治療である.
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