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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻1号

2021年01月発行

文献概要

特集 徹底解説 術後後遺症をいかに防ぐか—コツとポイント 良性疾患

肛門部の術後障害—痔核術後の肛門狭窄と痔瘻術後の括約筋不全・肛門変形

著者: 栗原浩幸1 金井忠男1 赤瀬崇嘉1 高林一浩1 八木貴博1 浅川愛里1

所属機関: 1所沢肛門病院

ページ範囲:P.84 - P.89

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【ポイント】
◆かつて肛門部術後障害の代表的なものであったホワイトヘッド肛門は,ほとんどみられなくなった.
◆痔核術後の肛門狭窄を避けるには,肛門上皮・粘膜下の痔核をアンダーマインし,上皮・粘膜を適切に温存する.
◆痔瘻術後の括約筋不全を避けるには,恥骨直腸筋と歯状線より口側の内括約筋を温存する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年1月末まで)。

参考文献

1)栗原浩幸,金井忠男,伏島一雄,他:内痔核の発生部位とその特徴に関する臨床的検討.日本大腸肛門病会誌49:470-475,1996
2)内田好司,栗原浩幸:第5章 痔核.金井忠男(監):肛門疾患—解剖から手術まで.南山堂,2014,pp 57-84
3)内田好司,栗原浩幸:第6章 裂肛.金井忠男(監):肛門疾患—解剖から手術まで.南山堂,2014,pp 85-101
4)栗原浩幸,金井忠男,赤瀬崇嘉,他:当院における裂肛・肛門狭窄に対する手術—「従来のSSG法」と「小さいSSG法」.手術74:929-936,2020
5)隅越幸男:痔瘻治療のポイント—痔瘻手術における括約筋切断の問題.臨外29:885-891,1974
6)内田好司,栗原浩幸:第7章 肛門周囲膿瘍と痔瘻.金井忠男(監):肛門疾患-解剖から手術まで.南山堂,2014,pp 103-145
7)金井忠男,栗原浩幸,石川 徹,他:低位筋間痔瘻に対する括約筋温存術—coring lay open法を含めて.外科73:948-953,2011
8)栗原浩幸,金井忠男,赤瀬崇嘉,他:診断と治療 痔瘻.臨外74:712-717,2019
9)栗原浩幸,金井忠男,石川 徹,他:解剖・病態に則した後方複雑痔瘻のスタンダード手術.日本大腸肛門病会誌62:879-885,2009
10)日本大腸肛門病学会(編);肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版.南江堂,2014,pp 26-43
11)吉岡和彦,中谷和義,徳原克治,他:本邦における便失禁に対する仙骨神経刺激療法の位置づけ.日本大腸肛門病会誌68:970-977,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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