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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻1号

2021年01月発行

文献概要

臨床報告

大腸癌術後5年目にFDG-PET陽性を示した縫合糸膿瘍の1例

著者: 禰寝重史1 須郷広之1 岩永直紀1 関根悠貴1 渡野邉郁雄1 町田理夫1 児島邦明1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科

ページ範囲:P.117 - P.121

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要旨
症例は80歳の男性で5年前に横行結腸癌に対し結腸部分切除術を施行された.今回,経過観察のCT検査で結腸吻合部近傍に10 mm大のPET-CT陽性結節を認め,横行結腸癌のリンパ節転移再発の可能性も否定できず手術を施行した.術中,結節内腔に膿汁と前回手術の縫合糸を認め術後病理検査で縫合糸膿瘍の診断となった.術中に採取された膿汁の細菌培養検査は陰性であったが,縫合糸の培養では緑膿菌が検出された.培養検査で細菌感染の証明された本症の報告は少なく,自験例は縫合糸内の細菌が確認された稀な症例であった.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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