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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻10号

2021年10月発行

文献概要

特集 スコピストを極める 各論

腹腔鏡下S状結腸切除術でのスコピストのテクニックとコツ

著者: 田中俊道1 横井圭悟1 古城憲1 三浦啓壽1 山梨高広1 佐藤武郎1 内藤剛1

所属機関: 1北里大学医学部下部消化管外科学

ページ範囲:P.1240 - P.1245

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【ポイント】
◆手術の流れ,視野展開をチーム内で共有する.腹腔鏡下S状結腸手術では最低3人が1つのチームとなって手術を進行していくため,手順や視野展開についてチーム内で共通の認識をもつ必要がある.
◆スコピストの技量によって手術難易度が大きく変わる可能性がある.スコピストは,自らの的確な視野の提示によって術者の手数と負担が減り,安全かつ迅速な手術が提供できることを理解する.
◆スコピストとしての経験は,自らの手術手技向上において非常に重要である.術中の会話や場面ごとの細かな判断など,記録媒体には残らない点を当事者として最も近くで経験することは,大きな糧となる.

参考文献

1)Lacy AM, Garcia-Valdecasas JC, Delgado S, et al:Laparoscopy-assisted colectomy versus open colectomy for treatment of non-metastatic colon cancer:a randomised trial. Lancet 359:2224-2229, 2002
2)Clinical Outcomes of Surgical Therapy Study Group;Nelson H, Sargent DJ, et al:A comparison of laparoscopically assisted and open colectomy for colon cancer. N Engl J Med 350:2050-2059, 2004
3)大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン(医師用2019年版).金原出版,2019
4)内藤 剛,土屋 誉,本多 博,他:内視鏡下手術の基礎理論から考える腹腔鏡下大腸切除術の習得.手術63:1321-1325,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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