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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻10号

2021年10月発行

文献概要

特集 スコピストを極める 各論

ヘルニア手術でのスコピストのテクニックとコツ—スコピストをマスターしてラパヘル(TAPP)を極める

著者: 植野望1 裏川直樹2

所属機関: 1大阪府済生会吹田病院ヘルニアセンター 2神戸大学外科学講座食道胃腸外科分野

ページ範囲:P.1271 - P.1280

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【ポイント】
◆腹腔鏡下手術におけるスコピストにとって重要なことは,手術操作の動きを速やかに追い続け,適切な水平を維持することである.
◆ヘルニア手術では,手術の流れと操作のコンセプトを理解し,骨盤内という特殊な解剖学的空間内における位置認識を確立することが,加えて重要となる.
◆さらに,助手の存在しない,いわゆるsolo-surgeryであることを十分に認識しておく必要がある.
◆術者が何を見たいかということを理解することが肝要である.

参考文献

1)松本純夫,他:腹腔鏡による鼠径ヘルニア修復術の経験.日消外会誌26:2429-2432,1993
2)日本内視鏡外科学会:内視鏡外科手術に関するアンケート調査—第15回集計結果報告.2021,pp 25-29
3)執行友成:ヘルニア日帰り手術の現況と展望,日臨外会誌78:893-904,2017
4)日本ヘルニア学会:2021年版鼠径部ヘルニア分類(新JHS分類)〔http://jhs.mas-sys.com/pdf/New_JHS_hernia_classification.pdf〕
・植野 望,他:TAPP法の要点整理—いま一度その基本に立ち返り,再発のない手術を目指す.手術70:1407-1418,2016
・植野 望:膀胱前腔開放を先行させるアプローチ:内側アプローチ.腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術,諏訪勝仁(編),南江堂,2020,pp 33-42
・植野 望:TAPP法 内側アプローチ(サンドイッチ法を含む),鼠径部ヘルニアの手術,松本純夫ほか(編).へるす出版,2018,pp 112-123
・植野 望:TAPP法の理解のカギ—再発防止と高難度手術に役立つ手術手技.手術75:603-622,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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