文献詳細
増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
1.食道
胸部食道癌に対する開胸手術
著者: 白石治1 加藤寛章1 百瀬洸太1 平木洋子1 安田篤1 新海政幸1 今野元博1 安田卓司1
所属機関: 1近畿大学医学部外科
ページ範囲:P.9 - P.15
文献概要
左下側臥位にて右第4肋間前側方に約12〜15 cm皮膚切開を加え,大胸筋-小胸筋の後側背面を剝離し,小胸筋の第5肋骨付着縁を切離する.前鋸筋を筋束に沿って分けて広背筋は温存しつつ,第4肋間で内外肋間筋を前方は肋軟骨まで,後方は胸腸肋筋の位置まで切離し,開胸を行う.開胸肋間の背側でラップミニによりカメラポート孔を確保し,30度斜視のスコープを挿入する.開胸手術だが,術者はカメラの照明とともに胸腔鏡画像の拡大視効果で微細解剖を把握しながら手術を行う(図1).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
掲載誌情報