文献詳細
増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
6.肝臓
肝左葉および外側区域の腹腔鏡下切除術
著者: 石川喜也1 赤星径一1 浅野大輔1 上田浩樹1 小川康介1 小野宏晃1 工藤篤1 田中真二2 田邉稔1
所属機関: 1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野 2東京医科歯科大学分子腫瘍医学分野
ページ範囲:P.180 - P.185
文献概要
外側区域切除と左葉切除は肝授動,左肝静脈処理など,共通の操作が比較的多い.本稿では尾状葉を温存した左葉切除を中心に概説する.
体位は開脚位とし,肝離断中は頭高位とする.術者は患者右側に立ち,助手が左側に,スコピストは脚間に立つ.術前に麻酔科医と相談し,患者の全身状態が許すのであれば,極力輸液量を制限する.中心静脈圧,気道内圧を抑えることで,肝離断中の静脈出血を制御することが可能となる1).気腹圧は10 mmHgに設定している.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
参考文献
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