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増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画 7.胆・膵
膵体尾部切除術±脾臓摘出術
著者: 山本智久1 里井壯平1 山木壮1 橋本大輔1 廣岡智1 関本貢嗣1
所属機関: 1関西医科大学外科
ページ範囲:P.258 - P.262
文献購入ページに移動上腹部正中切開にて開腹を行う.悪性疾患または悪性疾患疑いに対する手術のときは,腹腔内を十分に観察し,遠隔転移の有無を確かめる.肝円索は臍から約3 cmの部位で切離し,腹壁から肝臓に向かって剝離する.肝円索を長く剝離し挙上することにより,肝十二指腸間膜および総肝動脈領域の術野展開となり,また後述する膵断端周囲を被覆することにより,膵液瘻関連合併症予防につながると考えている.
次に,脾臓の後面にミクリッツガーゼを1枚挿入し,脾臓を前面に誘導する.網囊を開放する際に大網牽引による脾臓の被膜損傷を予防する目的と,胃脾間膜を切離する際の短胃動静脈の処理が容易になるという利点がある.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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