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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻12号

2021年11月発行

文献概要

特集 ストーマ・ハンドブック—外科医に必要な知識と手術手技のすべて

コロストミー(単孔式)造設—開腹手術と腹腔鏡下手術

著者: 長嶋康雄1 船橋公彦1 鏡哲1 金子奉暁1 牛込充則1 三浦康之1 吉田公彦1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科

ページ範囲:P.1346 - P.1352

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【ポイント】
◆良いストーマとは,ストーマ保有者(オストメイト)にとって管理しやすいストーマであり,造設時にはストーマの位置,高さ,形状が重要なポイントになる.
◆術前ストーマサイトマーキングは,ストーマ造設のfirst stepであり,待機的手術だけでなく緊急手術時にも実施を心がける.
◆単孔式ストーマは,双孔式ストーマに比べてストーマに関連した合併症の発生が少なく,管理しやすいストーマである.
◆腹膜外経路で造設されたストーマでは,傍ストーマヘルニアの発生が少なく,永久的ストーマでは第一選択となる.
◆ストーマ開口は,緊急手術でストーマに浮腫が強いときには二次開口とする場合もあるが,原則は一次開口とする.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年11月末まで)。

参考文献

1)大村裕子,池内健二,大塚正彦,他:クリーブランドクリニックのストーマサイトマーキングの原則の妥当性.日ストーマリハ会誌14:33-41,1998
2)鏡  哲,船橋公彦,長嶋康雄,他:開腹大腸癌手術におけるストーマ造設術.手術75:819-824,2021
3)Funahashi K, Suzuki T, Nagashima Y, et al:Risk factor for parastomal hernia in Japanese patients with permanent colostomy.Surg Today 44:1465-1469, 2014
4)日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会,日本大腸肛門病学会(編);消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き.金原出版,2018,pp 2-8
5)日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会,日本大腸肛門病学会(編);消化管ストーマ造設の手引き.文光堂,2014,pp 44-61
6)日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会,日本大腸肛門病学会(編);消化管ストーマ造設の手引き.文光堂,2014,pp 2-19

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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