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書評
—明智龍男,杉浦健之(編著)—こころとからだにチームでのぞむ—慢性疼痛ケースブック
著者: 矢吹省司1
所属機関: 1福島医大・疼痛医学
ページ範囲:P.1353 - P.1353
文献購入ページに移動 本書は,慢性疼痛患者を診療する医療者が参考にできる事例集が中心となっている.8章から成っており,1章:慢性痛を知る,2章:慢性痛をどう評価するか,3章:慢性痛の臨床—エビデンスの治療と原則,そして4〜8章:ケースブック,という構成である.
まず,慢性痛を理解し,どのように評価し,そしてどのような治療があるのかを1〜3章で知ることができる.これらの章の各項目には,「Point」があり,その項目のまとめが記載されている.そこを読んでいくだけでも内容をある程度理解できるようになっている.そして4章:ICD-11分類に基づく慢性痛,5章:精神疾患と併発する慢性痛,6章:ライフステージと慢性痛,7章:臨床で気を付けたい慢性痛,および8章:慢性痛診療のアプローチで,具体的に事例を挙げて病態の評価の結果とそれをもとにどのような治療方針を立てるかについて記載されている.共通していることは,(1)いち医師だけでの評価や治療では限界がある,(2)多くの専門家がそれぞれの視点で評価し,それをカンファレンスでディスカッションすることで的確な治療方針が見えてくる,そして(3)多面的に治療することで複雑な慢性痛であっても改善(痛みの程度そのものに変化がなくてもADLやQOLは改善)できる可能性がある,ということである.
まず,慢性痛を理解し,どのように評価し,そしてどのような治療があるのかを1〜3章で知ることができる.これらの章の各項目には,「Point」があり,その項目のまとめが記載されている.そこを読んでいくだけでも内容をある程度理解できるようになっている.そして4章:ICD-11分類に基づく慢性痛,5章:精神疾患と併発する慢性痛,6章:ライフステージと慢性痛,7章:臨床で気を付けたい慢性痛,および8章:慢性痛診療のアプローチで,具体的に事例を挙げて病態の評価の結果とそれをもとにどのような治療方針を立てるかについて記載されている.共通していることは,(1)いち医師だけでの評価や治療では限界がある,(2)多くの専門家がそれぞれの視点で評価し,それをカンファレンスでディスカッションすることで的確な治療方針が見えてくる,そして(3)多面的に治療することで複雑な慢性痛であっても改善(痛みの程度そのものに変化がなくてもADLやQOLは改善)できる可能性がある,ということである.
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