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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻12号

2021年11月発行

文献概要

特集 ストーマ・ハンドブック—外科医に必要な知識と手術手技のすべて

開腹手術によるコロストミー(双孔式)造設術—特に悪性疾患における切除不能状態(原発,再発)症例について

著者: 小森康司1 木下敬史1 佐藤雄介1 大内晶1 伊藤誠二1 安部哲也1 三澤一成1 伊藤友一1 夏目誠治1 檜垣栄治1 奥野正隆1 藤枝裕倫1 川勝章司1 國友愛奈1 沖哲1 末永泰人1 前田真吾1 長尾拓哉1 有竹典1 多和田翔1 赤座賢1 清水泰博1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科部

ページ範囲:P.1354 - P.1364

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【ポイント】
◆開腹手術におけるコロストミー(双孔式)造設は,腹部手術歴がある症例が多く,癒着剝離などが必要である.
◆コロストミー(双孔式)の高さは皮膚面から約2cm必要であり,「真皮→腸管(結腸)全層→結腸漿膜」の順に腸管を反転させながら(粘膜面を露出させながら),4-0PDS糸で埋没固定する.
◆肛門側は粘液廔になるが,皮膚面と同じ高さであると粘液が皮下に侵入してしまい,人工肛門周囲皮膚炎を起こすことがある.皮膚面よりは高い位置で造設すべきである.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年11月末まで)。

参考文献

1)小森康司,木下敬史,大内 晶,他:ストーマサイトマーキングのコツと工夫—高度肥満,複数の手術歴がある場合など,難渋しがちな症例について.手術75:789-796,2021
2)新田敏勝,太田将仁,片岡 淳,他:Loop ileostomy造設中に寛解増悪を繰り返すoutlet obstructionを発症し人工肛門閉鎖術を施行した1例.日本大腸肛門病会誌72:534-538,2019
3)小森康司,木下敬史,大内 晶,他:大腸癌局所再発に対する頻回手術後腸穿孔の検討.日腹部救急医会誌41:246,2021
4)赤木由人,白水和雄:アンケート調査からみたストーマ造設術の実態—標準的造設法の確立に向けて.日ストーマ・排泄会誌25:85-90,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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