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特集 ストーマ・ハンドブック—外科医に必要な知識と手術手技のすべて
開腹手術によるコロストミー(双孔式)造設術—特に悪性疾患における切除不能状態(原発,再発)症例について
著者: 小森康司1 木下敬史1 佐藤雄介1 大内晶1 伊藤誠二1 安部哲也1 三澤一成1 伊藤友一1 夏目誠治1 檜垣栄治1 奥野正隆1 藤枝裕倫1 川勝章司1 國友愛奈1 沖哲1 末永泰人1 前田真吾1 長尾拓哉1 有竹典1 多和田翔1 赤座賢1 清水泰博1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科部
ページ範囲:P.1354 - P.1364
文献購入ページに移動◆開腹手術におけるコロストミー(双孔式)造設は,腹部手術歴がある症例が多く,癒着剝離などが必要である.
◆コロストミー(双孔式)の高さは皮膚面から約2cm必要であり,「真皮→腸管(結腸)全層→結腸漿膜」の順に腸管を反転させながら(粘膜面を露出させながら),4-0PDS糸で埋没固定する.
◆肛門側は粘液廔になるが,皮膚面と同じ高さであると粘液が皮下に侵入してしまい,人工肛門周囲皮膚炎を起こすことがある.皮膚面よりは高い位置で造設すべきである.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年11月末まで)。
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