臨床外科76巻12号

2021年11月発行

特集 ストーマ・ハンドブック—外科医に必要な知識と手術手技のすべて

ストーマ閉鎖

著者： 菅野宏¹ 塚本俊輔¹ 森谷弘乃介¹ 井上学¹ 髙見澤康之¹ 今泉潤¹ 金光幸秀¹

所属機関： ¹国立がん研究センター中央病院大腸外科

ページ範囲：P.1404 - P.1410

【ポイント】
◆肛門温存手術の増加により，近年はストーマを閉鎖する機会が増えている．
◆ストーマ閉鎖術は，癒着のなかでの手術操作が要求されるため，正確な剝離操作を行うことが必須となる．
◆症例によって造設部位，腹腔内環境，癒着の程度が異なり，前回の手術録を熟読しておくことが重要である．
＊本論文中、［▶動画］マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます（公開期間：2024年11月末まで）。

参考文献

1）Perez RO, Habr-Gama A, Seid VE, et al：Loop ileostomy morbidity：timing of closure matters. Dis Colon Rectum 49：1539-1545, 2006

2）Keck JO, Collopy BT, Ryan PJ, et al：Reversal of Hartmann's procedure：effect of timing and technique on ease and safety. Dis Colon Rectum 37：243-248, 1994