文献詳細
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書評
—吉村知哲,田村和夫(監修) 川上和宜,他(編)—がん薬物療法副作用管理マニュアル 第2版
著者: 柴田伸弘1
所属機関: 1関西医大病院がんセンター
ページ範囲:P.1542 - P.1542
文献購入ページに移動 がん診療のチームにおいて,薬剤師の存在感は非常に大きなものとなっている.有能な薬剤師がいると診療は非常にスムーズになり,より高いレベルでのチーム医療が可能となる.われわれ腫瘍内科医の立場からすると薬剤師は医師と患者の架け橋のような存在であり,がん診療チームの要といっても過言ではない.本書の編集・執筆には現場で活躍する経験豊富な薬剤師,中でもエキスパートであるがん専門薬剤師が多く携わっており,非常に実戦的で読み応えのある内容になっている.
本書の各論は主に症状・徴候から,原因となり得る薬剤と有害事象の頻度や好発時期・特徴,評価のポイント,対策のまとめが続く.各章の最初に「初期対応のポイント」,所々に「ひとことメモ」「Clinical Pitfalls & Pearls」があるのがうれしい.また,CTCAE以外のスケール,なかなか手元にないがん以外のガイドラインに関する記載は現場で役に立つことは間違いない.
本書の各論は主に症状・徴候から,原因となり得る薬剤と有害事象の頻度や好発時期・特徴,評価のポイント,対策のまとめが続く.各章の最初に「初期対応のポイント」,所々に「ひとことメモ」「Clinical Pitfalls & Pearls」があるのがうれしい.また,CTCAE以外のスケール,なかなか手元にないがん以外のガイドラインに関する記載は現場で役に立つことは間違いない.
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