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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻13号

2021年12月発行

文献概要

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あとがき

著者: 遠藤格

所属機関:

ページ範囲:P.1572 - P.1572

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 厳しかったコロナ第5波が急速に退潮し,ようやく一息つけました.診療抑制されていた先生方も今は忙しく手術をされていることでしょう.それにしてもこの急激な感染減少は不思議な現象ですね.結構ブレイクスルー感染もありましたから,ワクチン接種が功を奏したということだけで説明がつかないような気もします.ニューズウィーク誌によれば,ワクチン接種の先進国である米国では,9月をピークとして入院と死亡の数は減少傾向にあるとはいえ,10月上旬でも依然として新規感染件数は平均8万件/日だそうです.それでも米国は経済活動再開を重視する政策のようですね.予想では冬に第6波が襲来するようです.その次はいつなのか,ワクチン接種率の向上が鍵ではないでしょうか.先日,オンライン学会でイタリアの外科医と話をしたら,11月に3回目のワクチンを打つと言っていました.
 さて,先日,第25回日本外科病理学会(大塚将之会長)に出席しました.小生にとっては2020年2月の第53回制癌剤適応研究会以来の対面型での会合でした.久しぶりに向き合って質問や意見交換ができて,とても充実した時間を過ごすことができました.やはり対面は良いものだと思った次第です.もちろん,オンラインの良さ(移動に要する時間と費用を節約できる,混雑した会場で聞くよりもスライドが見やすいetc)をこれからも活かしていけると良いと思います.ハイブリッドにすると費用が約2倍になると言われています.乱暴な計算ですが,会場数をパンデミック前の半分にすればハイブリッドにしても運営可能だと思います.学会の規模(予算)に応じて,完全オンライン(100名未満)〜対面のみ(100〜200名)〜ハイブリッド(3000〜6000名)など使い分けても良いかもしれません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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