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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻4号

2021年04月発行

文献概要

特集 肥満外科A to Z 各論

内視鏡的胃内バルーン留置術

著者: 前川智1 新澤真理1 原田大2

所属機関: 1JA長野厚生連 長野松代総合病院消化器内科 2産業医科大学医学部第3内科学

ページ範囲:P.460 - P.466

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【ポイント】
◆内視鏡的胃内バルーン留置術は,BMIが27 kg/m2以上の肥満患者に対する減量を目的として,内視鏡を用いて胃の中に直径が約10 cmのバルーンを留置する術式のことである.
◆物理的な胃内容量の減少と機能的な胃内容の排泄遅延によって,摂食量を減少させることで減量効果を期待する治療法であり,穹窿部にバルーンを留置することが望ましい.
◆完全に可逆的な治療法であるため,十分な効果が得られるためには,バルーン留置中および留置後の食事指導が重要となる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年4月末まで)。

参考文献

1)Nieben OG, Haboe H:Intragastric balloon as an artificial bezoar for treatment of obesity. Lancet 1:198-199, 1982
2)Ohta M, Kitano S, Kai S, et al:Initial Japanese experience with intragastric balloon placement. Obes Surg 19:791-795, 2009
3)日本内視鏡下肥満・糖尿病外科研究会(編):腹腔鏡下肥満外科手術と内視鏡的胃内バルーン留置術の第6回アンケート調査結果報告,2020,pp 6-9
4)Maekawa S, Niizawa M, Harada M:A Comparison of the Weight Loss Effect between a Low-carbohydrate Diet and a Calorie-restricted Diet in Combination with Intragastric Balloon Therapy. Intern Med 59:1133-1139, 2020 doi:10.2169/internalmedicine.4153-19. Epub 2020 May 1. PMID:32378654

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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