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特集 神経・神経叢を極める—さらに精緻な消化器外科手術を求めて 下部消化管
taTMEでの神経・神経叢温存の実際
著者: 鏡哲1 船橋公彦1 牛込充則1 金子奉暁1 長嶋康雄1 甲田貴丸1 三浦康之1
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
ページ範囲:P.704 - P.710
文献購入ページに移動◆根治性と機能温存の両立が求められる直腸癌手術において,拡大視効果の得られる腹腔鏡下手術によるtransanal total mesorectal excision(taTME)は,確実なcircumferential resection margin(CRM)確保のみならず神経温存の点からも大きな利点が期待できる.
◆従来の腹腔操作先行の手技とは異なって,逆行性にアプローチを行うtaTMEでの安全で確実な神経温存術の遂行においては,神経障害を生じやすい側壁でのendopelvic fasciaと骨盤神経の立ち上がり,neurovascular bundle(NVB)から前立腺への分布をイメージしながら直腸を授動していくことが肝要である.
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