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文献詳細

雑誌文献

臨床外科76巻6号

2021年06月発行

坂の上のラパ肝・胆・膵・17

膵癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術(後編)

著者: 大目祐介1 本田五郎1

所属機関: 1東京女子医科大学病院 消化器・一般外科

ページ範囲:P.751 - P.758

文献概要

Point
◆安全性,根治性を損なうことのないよう,腹腔鏡下手術の適応を厳格にし,病変の位置と進展度に応じて主要動脈周囲組織および後腹膜組織をen blocに切除する範囲を決定する.
◆主要動脈周囲の手技は,リンパ節郭清よりも局所制御のために膵臓周囲の組織を膵臓とともにen blocに切除することを主目的として行う.
◆膵尾部背側の後腹膜組織は,caudal viewを活かして左腎静脈,左副腎,左腎被膜,横隔膜脚,腹腔神経節などを尾側から腹側に向かって連続して露出することによって,その腹側の組織をen blocに切除する.
◆上腸間膜動脈(SMA)周囲では,神経鞘を残しながら末梢から根部に向かって腹側および左側面を露出する.

参考文献

1)大目祐介,本田五郎,山本 淳,他:【腹腔鏡下膵体尾部切除の手術手技】膵癌に対する後腹膜一括郭清を伴う腹腔鏡下膵体尾部切除(腹腔鏡下RAMPS).手術72:1749-1757,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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