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文献概要
手術器具・手術材料—私のこだわり・10
ジャンボフックミニとロングレトラクター
著者: 藤原斉1
所属機関: 1京都府立医科大学消化器外科
ページ範囲:P.1229 - P.1231
文献購入ページに移動 2009年,当初,側臥位胸腔鏡手術の弱点を克服する目的で腹腔鏡下経裂孔アプローチを導入,その食道沿いの良好な視野と操作性,さらに術後肺炎の少なさに着目して非開胸食道切除術への取り組みを開始した.2013年,東京大学の瀬戸泰之教授のロボット支援下非開胸根治術の見学を契機に,頸部縦隔鏡アプローチを導入した.以来,様々な手技の改良と手術適応の拡大を繰り返しながら,食道癌根治術としての縦隔アプローチを進化させてきた.狭長な縦隔内トンネル貫通手術では,様々な専用手術器具が不可欠である.ここでは,当科独自に開発改良した術野展開用レトラクター(圧排子あるいは圧排鉤)について,改めて紹介したい.縦隔鏡手術の概要および専用器材一式については,既報を参照されたい1).
参考文献
1)藤原 斉,塩崎 敦,小西博貴,他:縦隔鏡・腹腔鏡による縦隔郭清.臨外76:856-865,2021
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