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文献詳細

雑誌文献

臨床外科77巻11号

2022年10月発行

増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために

Ⅱ 胃・十二指腸

表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)

著者: 速水克1 吉水祥一2 布部創也1

所属機関: 1がん研有明病院消化器センター胃外科 2がん研有明病院消化器センター上部消化管内科

ページ範囲:P.65 - P.69

文献概要

 乳頭部を除く原発性十二指腸腫瘍は発生頻度の低い稀少な腫瘍である1).近年の内視鏡機器の進歩や,上部消化管スクリーニングにおける十二指腸観察時の意識向上によりその発見頻度は増加傾向にある.これに伴い,表在性非乳頭部十二指腸腫瘍〔superficial nonampullary duodenal epithelial tumor:SNADET,腺腫または粘膜内(M)/粘膜下層(SM)までの癌〕に対する治療機会が増加している.2021年には「十二指腸癌診療ガイドライン」(以下,ガイドライン)が出版され,今日におけるSNADETの治療指針となっている2)
 本稿では,SNADETの治療方針決定のために必要な諸検査の実際について述べる.

参考文献

1)Yoshida M, et al:J Gastroenterol Hepatol 36:1216-1221, 2021
2)十二指腸癌診療ガイドライン作成委員会(編);十二指腸癌診療ガイドライン 2021年版.金原出版,2021
3)阿部展次,他:消内視鏡27:1125-1131,2015
4)Abe N, et al:Dig Endosc 26(Suppl 2):57-63, 2014
5)Yoshimizu S, et al:J Gastroenterol 55:754-762, 2020
6)吉水祥一,他:胃と腸56:1671-1683,2021
7)八尾隆史,他:胃と腸56:1628-1636,2021
8)Yoshida M, et al:Pathol Int 69:398-406, 2019
9)Toba T, et al:Gastroenterol 53:64-70, 2018
10)Mitsuishi T, et al: PLoS One 12:e0174985, 2017
11)清森亮祐,他:胃と腸56:1637-1652,2021
12)蔵原晃一:胃と腸56:1611-1615,2021
13)Minatsuki C, et al:Dig Dis Sci 63:2617-2625, 2018
14)Goda K, et al:Dig Endosc 26(Suppl 2):23-29, 2014
15)Kato Y, et al:Jpn J Clin Oncol 44:224-231, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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