文献詳細
増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅲ 小腸・大腸 良性疾患
腸閉塞
著者: 小山文一1 久下博之1 尾原伸作1 岩佐陽介1 竹井健1 高木忠隆1 定光ともみ1 原田涼香1 藤本浩輔1 庄雅之1
所属機関: 1奈良県立医科大学消化器・総合外科学教室
ページ範囲:P.145 - P.150
文献概要
腸閉塞は,急性腹症のなかで男性3位,女性2位の頻度の高い疾患で,発症後30日以内の死亡率が約5%の危険な疾患である.特に絞扼性腸閉塞は医療訴訟の多い疾患で,争点の大半は診断の遅れと緊急手術の遅れである2).腸閉塞は適時の診断と治療介入が決定的に重要な疾患である.本稿では,診断に利用されることの多いCT画像と術中所見を対比させて術前CT画像の読み解きに迫る.
参考文献
掲載誌情報