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文献詳細

雑誌文献

臨床外科77巻11号

2022年10月発行

文献概要

増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために Ⅳ 肝臓

腹腔鏡下肝中央二区域切除

著者: 武田大樹1 新田浩幸1

所属機関: 1岩手医科大学外科学講座

ページ範囲:P.230 - P.235

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 肝中央二区域切除術は,腫瘍が内側区域と前区域にまたがり存在するか,またはどちらかの区域に腫瘍が存在し,中肝静脈に浸潤が疑われ合併切除が必要な疾患が適応となる.肝予備能としては,ICG15分値が20%以下の症例であることが望まれる.手術の手順は基本的に開腹手術と同様で,内側区域切除と前区域切除を組み合わせた手順で手術を進める.肝離断中の前区域・内側区域のうっ血を避けるため,中肝静脈の切離は流入血遮断後に行うようにしている1)(図1).

参考文献

1)日本肝胆膵外科学会高度技能専門医制度委員会(編):肝胆膵 高難度外科手術,第2版.医学書院,2016
2)大目祐介,他:臨外76:1420-1430,2021
3)Le Treut YP, et al:Eur J Sur Oncol 45:2369-2374, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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