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特集 外科医必携 緊急対応が必要な大腸疾患 大腸癌診療での緊急対応
閉塞性大腸癌に対する緊急手術の適応と留意点
著者: 田中佑典1 塩見明生1 賀川弘康1 日野仁嗣1 眞部祥一1 山岡雄祐1
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター大腸外科
ページ範囲:P.1277 - P.1281
文献購入ページに移動◆閉塞性大腸癌に対する腹腔鏡下の緊急手術は,腸管拡張による視野確保の困難さ,腸管浮腫による腸管の脆弱性のため,副損傷に十分注意する必要がある.
◆二期的な根治手術を想定して人工肛門造設をする場合,原発巣切除時の腸管再建や尿路再建の方法,脾彎曲授動の要否,ポートサイトなどを考慮して造設部位を決定する.
◆根治性の有無や腫瘍の局在に応じた治療戦略を基本としながらも,患者の全身状態を加味し,総合的に術式を判断する必要がある.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年11月末まで)。
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