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文献詳細

雑誌文献

臨床外科77巻13号

2022年12月発行

文献概要

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あとがき

著者: 遠藤格

所属機関:

ページ範囲:P.1508 - P.1508

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 ようやくCOVID-19第7波が収束しました.次はいつ来るのか考えるのも嫌ですが,丁度この原稿を書いているとき前の週よりも増加したというニュースが流れて来ました.変異するたびに感染しやすくなり,一方で重篤化させないで人類と共存して生き残る能力を身に付けています.ウイルスがこのような明確なストラテジーを持っていることが不思議ですし,やはり生物なのだなと実感します.われわれ人間もパニックから脱しつつあり,最近は徐々にですが,学会も現地参加者が増えているように感じます.先日司会を務めた日本胆道学会もディスカッションが結構盛り上がりました.
 さて,自由に移動できるようになりましたので,先日宇都宮まで行ってきました.「中山恒明記念館」の見学です.これは宇都宮記念病院に隣接して設立された立派な記念館です.山本雅一病院長に展示物の解説をしていただきながら館内を巡りました.壁面には有名な『教室憲法』が掲げられています.決して抽象的ではなく具体的で,細かい注意書きのような項目が多く,周術期管理の問題が多いのが印象的です.例えば『術後5日間は必ず受け持ちが1日3回患者の様子を見に行く事』は高難度手術に携わる外科医にとって永遠の真理だと思います.流石に現代では多職種協働ですので,看護師さんを信頼して外科医が直接訪室することは減っているかもしれませんが,朝と夕の回診はマストですね.第73条には感染症が発生したときの隔離と消毒について触れられています.今回の特集ではそのアップデート版ともいうべきものをエキスパートの先生方に執筆していただきました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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