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手術器具・手術材料—私のこだわり・6
“爪先感覚”を実現する内視鏡外科手術用把持鉗子
著者: 稲木紀幸1
所属機関: 1金沢大学医薬保健研究域医学系消化管外科学/乳腺外科学
ページ範囲:P.746 - P.747
文献購入ページに移動 内視鏡外科手術において使用する鉗子には,多種多様なものがある.組織を把持する術者の左手の指先感覚を極限まで再現してくれる逸品にはなかなか出会えなかった.
近年の内視鏡外科手術では膜を意識したリンパ節郭清が推奨され,剝離層は神経外側の層をメルクマールに行われる.手術では,神経や膜一枚レベルでまさに「究極の一点」を把持する必要性がある.また,このような微細な解剖構造を繊細に把持するのみならず,手技全体を通じて多様な手技に対応できる,つまり持ち替えの必要がない汎用性ということも大切な要素であると考える.
近年の内視鏡外科手術では膜を意識したリンパ節郭清が推奨され,剝離層は神経外側の層をメルクマールに行われる.手術では,神経や膜一枚レベルでまさに「究極の一点」を把持する必要性がある.また,このような微細な解剖構造を繊細に把持するのみならず,手技全体を通じて多様な手技に対応できる,つまり持ち替えの必要がない汎用性ということも大切な要素であると考える.
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