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特集 よくわかる肛門疾患—診断から手術まで 各論
痔核の分類と治療法選択
著者: 黒田敏彦1
所属機関: 1ニコタマ大腸・肛門クリニック
ページ範囲:P.913 - P.924
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◆肛門部の膨隆・脱出性病変には典型的な内痔核だけでなく様々な成因によるものがあり,治療法も異なってくるので,注意深く診察し的確な診断を心掛ける.
◆このような病変の中には,安静時には脱出せず,怒責による力やうっ血などが加わってはじめて脱出ないし膨隆するものがあることに留意して診断する.
◆肛門病変のほとんどは良性疾患であるので,治療方針はなるべく患者の意向に沿うようにし,患者に経済的,身体的負担をかけない治療方針を選択できるよう,診断・治療技術を磨くべきである.
◆肛門部の膨隆・脱出性病変には典型的な内痔核だけでなく様々な成因によるものがあり,治療法も異なってくるので,注意深く診察し的確な診断を心掛ける.
◆このような病変の中には,安静時には脱出せず,怒責による力やうっ血などが加わってはじめて脱出ないし膨隆するものがあることに留意して診断する.
◆肛門病変のほとんどは良性疾患であるので,治療方針はなるべく患者の意向に沿うようにし,患者に経済的,身体的負担をかけない治療方針を選択できるよう,診断・治療技術を磨くべきである.
参考文献
1)日本大腸肛門病学会(編):肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版 改訂第2版.南江堂,2020,p 8
2)黒田敏彦:肛門疾患の診断.臨外74:667-674,2019
3)内田好司,栗原浩幸:肛門疾患—解剖から手術まで.南山堂,2014,pp 16-19
4)内田好司,栗原浩幸:肛門疾患—解剖から手術まで.南山堂,2014,pp 59-60
5)日本大腸肛門病学会(編):肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版.南江堂,2014,p 12
6)内田好司,栗原浩幸:肛門疾患—解剖から手術まで.南山堂,2014,p 66
7)日本大腸肛門病学会(編):肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版.南江堂,2014,p. xiv
8)日本大腸肛門病学会(編):肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版 改訂第2版.南江堂,2020〔https://www.coloproctology.gr.jp/uploads/files/journal/koumonshikkan_guideline2020.pdf〕
9)日本大腸肛門病学会(編):肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版 改訂第2版.南江堂,2020,p 76
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