文献詳細
特集 よくわかる肛門疾患—診断から手術まで
各論
文献概要
【ポイント】
◆肛門周囲膿瘍・痔瘻の診療には,解剖学的知識と膿瘍・痔瘻の進展状態を正しく診断する能力が必要である.
◆切開排膿に際しては消炎後の根治手術を見据えて的確な位置に切開を行い,十分な排膿により遺残膿瘍を避ける.
◆痔瘻根治術に際しては痔瘻の成因であるcrypt glandular infection theoryに基づき,原発口の除去および瘻管の摘除を行う.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年8月末まで)。
◆肛門周囲膿瘍・痔瘻の診療には,解剖学的知識と膿瘍・痔瘻の進展状態を正しく診断する能力が必要である.
◆切開排膿に際しては消炎後の根治手術を見据えて的確な位置に切開を行い,十分な排膿により遺残膿瘍を避ける.
◆痔瘻根治術に際しては痔瘻の成因であるcrypt glandular infection theoryに基づき,原発口の除去および瘻管の摘除を行う.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年8月末まで)。
参考文献
1)Parks AG, Gordon PH:A classification of fistula in-ano. Br J Surg 63:1-12, 1976
2)隅越幸男,高野正博,岡田光生:痔瘻の分類.日本大腸肛門病会誌25:177-184,1972
3)辻仲康伸,松尾恵五,他:大腸肛門病ハンドブック.医学書院,2011,pp 117-121
4)鵜瀞 条,松尾恵五,新井健広,他:高位筋間痔瘻に対する手術.手術72:1341-1348,2018
5)下島裕寛,松島 誠,岡本康介,他:肛門・直腸周囲膿瘍の治療.臨外66:1464-1470,2011
6)栗原浩幸,金井忠男,石川 徹,他:解剖・病態に即した後方複雑痔瘻のスタンダード手術.日本大腸肛門病会誌62:879-885,2009
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