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文献概要
特集 よくわかる肛門疾患—診断から手術まで 各論
クローン病の肛門病変と外科手術
著者: 篠崎大1
所属機関: 1さいたま胃腸クリニック
ページ範囲:P.957 - P.961
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◆クローン病は口から肛門までの消化管を冒す疾病であるが,肛門病変を高頻度に合併し,QOLを下げる.
◆手術は根治ではなくQOL改善を目的とし,切開排膿,seton法,人工肛門造設術から,病態に合わせて選択する.
◆10年以上経過例では痔瘻癌の存在を念頭に置き,画像診断に加えて積極的に麻酔下生検・内視鏡生検を行って,その早期発見をめざす.
◆クローン病は口から肛門までの消化管を冒す疾病であるが,肛門病変を高頻度に合併し,QOLを下げる.
◆手術は根治ではなくQOL改善を目的とし,切開排膿,seton法,人工肛門造設術から,病態に合わせて選択する.
◆10年以上経過例では痔瘻癌の存在を念頭に置き,画像診断に加えて積極的に麻酔下生検・内視鏡生検を行って,その早期発見をめざす.
参考文献
1)Hughes LE, Taylor BA:Perianal disease in Crohn's disease. Allan RN(ed):Inflammatory bowel disease(2nd ed). New York, Churchil Livingstone, 1990, pp 351-631
2)篠崎 大:クローン病と下部消化管癌—本邦の現況.日本大腸肛門病会誌61:353-363, 2008
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