臨床外科77巻9号

2022年09月発行

特集 導入！ ロボット支援下ヘルニア修復術 総論

手術支援ロボットの概要と今後の動向

著者： 田中毅¹ 宇山一朗²³ 中村謙一⁴ 芹澤朗子¹ 秋元信吾¹ 中内雅也² 菊地健司⁴ 柴崎晋¹ 稲葉一樹² 須田康一¹⁵

所属機関： ¹藤田医科大学総合消化器外科 ²藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学講座 ³藤田医科大学先端外科治療開発共同研究講座 ⁴藤田医科大学岡崎医療センター外科 ⁵藤田医科大学高度情報医療外科学共同研究講座

ページ範囲：P.1032 - P.1035

【ポイント】
◆保険適用の拡大に伴って，ロボット支援下手術件数は急激に増加している．
◆手術支援ロボットでは，da Vinciが先行していたが，国産手術支援ロボットをはじめ，今後，群雄割拠時代の到来が予想される．
◆フルスペック型の手術支援ロボットだけでなく，カスタマイズ型も含め，選択の幅が広がることが期待される．

参考文献

1）Suda K, Nakauchi M, Inaba K, et al：Robotic surgery for upper gastrointestinal cancer：current status and future perspectives. Dig Endosc 28：701-713, 2016

2）Uyama I, Suda K, Nakauchi M, et al：Clinical advantages of robotic gastrectomy for clinical stage Ⅰ/Ⅱ gastric cancer：a multi-institutional prospective single-arm study. Gastric Cancer 22：377-385, 2019

3）須田康一，柴崎　晋，宇山一朗：各領域におけるロボット支援手術—上部消化管外科領域．日医雑誌149：1754-1758，2021

4）藤澤正人，日向信之：各領域におけるロボット支援手術—泌尿器科領域と国産手術支援ロボット開発．日医雑誌149：1768-1772，2021

」の現状と今後の展望．臨外76：898-904，2021

6）近藤宏佳，平能康充，椙田浩文，他：センハンス支援下大腸癌手術の経験．日鏡外会誌26：70-76，2021

7）センハンス・デジタルラパロスコピー・システムhttps://www.senhance.co.jp/jp/digital-laparoscopy（2022.4.18閲覧）

8）田中　毅，宇山一朗：国産手術支援ロボット vs da Vinci．北川裕久（編）；新DS NOW11 あすへの膵胆道ロボット支援下手術．メジカルビュー社，2021，pp 11-20