文献詳細
増刊号 —消化器・一般外科—研修医・専攻医サバイバルブック—術者として経験すべき手技のすべて
Ⅵ.肝胆膵 胆石症
総胆管結石除去術:開腹手術
著者: 上村健一郎1 住吉辰朗1 新宅谷隆太1 岡田健司郎1 馬場健太1 原田拓海1 橋本龍慶1 高橋信也1
所属機関: 1広島大学大学院医系科学研究科外科学
ページ範囲:P.248 - P.252
文献概要
◯近年,総胆管結石除去術は,内視鏡的総胆管結石除去術や腹腔鏡下手術が第一選択となることが多い.そのため,開腹総胆管結石除去術を執刀する機会は,胃切除術後や上記手技での困難例など,必ずしも容易でない症例が多いが,肝胆膵手術の基本手技として習得が必須な術式である.
◯肝十二指腸間膜内には,固有肝動脈,門脈に加え,総胆管の栄養血管で総胆管右側を縦走する9 o'clock arteryと総胆管左側を縦走する3 o'clock arteryがある.これらを損傷しないよう術中超音波検査などにより周囲解剖を正確に把握しながら安全に手術を施行することが肝要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年10月末まで)。
参考文献
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