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手術器具・手術材料—私のこだわり・21
エンドミニリトラクトTM圧排子
著者: 本田五郎1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器・一般外科
ページ範囲:P.1400 - P.1402
文献購入ページに移動 脈管を剝離・露出して全周を確保するには,脈管の背後を損傷することなく剝離する操作が必須であり,その際,先端が強く屈曲した直角鉗子が有用である.しかし,腹腔鏡下手術では屈曲部の長さ(デバイス幅)はトロッカーの口径(通常は5〜12 mm)以下に制限され,デバイス本体の挿入角度も自在に変えられないため,脈管の背後に沿って回り込むような剝離操作がしばしば困難になる.そこでわれわれが,腹腔鏡下肝切除術の際に脈管確保のために愛用しているのがエンドミニリトラクトTM圧排子(以下,エンドミニリトラクト:コヴィディエンジャパン)である.
参考文献
1)大目祐介,本田五郎:肝切除術の基礎.坂の上のラパ肝・胆・膵.医学書院,2023,pp93-104
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